努力って報われませんよね。
一生懸命勉強しても大学には落ちるし、どんなに頑張っても好きな人からは振られるし、
どんなに真面目に仕事してもお給料は上がらなかったりします。
世の中にいるすごい人をみては落ち込んだり、要領よくやっている人をみては嫉妬して、と努力が報われないな〜と思う瞬間は多いですよね。
長年努力が報われるかについて考えてきましたのでまとめておきたいと思います。
努力が報われない原因を明確にしよう
自分の努力が報われないんだと嘆く前に、
今自分がどのような努力をしていて、何を成し遂げたいのかを再度明確にしましょう。
たとえばとある試験に向けて勉強してきたけど、合格できなかったとします。
300時間ぐらいかけて1つのテキストを2週したけど、合格できなかったケースを想定します。
この場合、
・そもそもの自分の基礎学力から考えた勉強時間が妥当か
・選定するテキストが妥当か
・テキストを2週するだけで合格できるものなのか
などを再度客観的にみるようにしてみましょう。
例えば「公認会計士」になりたいのに「栄養士」のテキストや問題集を一日12時間勉強して、テストで結果が出ずに「努力が報われなかった」
という話だったら「いやいやなんで公認会計士になりたいのに栄養士のテストをするの?」というツッコミができますよね。
この場合はとても具体的なのでわかりやすいですが、目標が具体的ではなくなるほど正解の数も多く存在し、努力の方向性が間違いやすくなります。
努力が報われない状態を改善するためのステップ
努力が報われない状態を改善するためのステップです。
1:現実的に達成可能な目標を設定する
2:いくつかの方法論を洗い出す
3:方法論を期間を区切ってやってみる
4:効果が出たかを確認する
5:他の方法を試して効果が出たかを確認する
6:一番効果がでた方法で努力量を増やす
身近な例で挙げてみましょう。
たとえば「痩せたい」という目標だとします。
1:現実的に達成可能な目標を設定する
→「1ヶ月に5kg痩せる」とかですね。「1ヶ月に20kg痩せる」は現実的ではないです。
どれぐらいが現実的に達成可能かをインターネットや人との会話を駆使して調べまくりましょう。
2:いくつかの方法論を洗い出す
→りんごダイエット、プロテインダイエットなどたくさんの方法が見つかることでしょう。
3:方法論を期間を区切ってやってみる
→一週間はりんごダイエットのような形で期間を区切ります。
4:効果が出たかを確認する
→一週間での体重の変化を記録します。
5:他の方法を試して効果が出たかを確認する
→次にプロテインダイエットを試します。同じように一週間での体重の変化を記録します。
6:一番効果がでた方法で努力量を増やす
→計測した効果をくらべてみて、一番効果のでた方法を2ヶ月続けます。
7:目標を達成したのかを振り返ります。
5kg痩せれたか、痩せれたならなぜ成功したのか、成功しなければ何がだめだったか
と、このような感じです。
努力が報われないなら成功者を分析
世の中には努力が報われている人がたくさんいます。
自分の努力が報われていないと思ったら、そういった人たちがなぜ努力が報われているのかを分析してみるのも良いと思います。
努力が報われる時は必ず方向性が正しいときなので、正しい方向性で努力をしている人がどう考え、どれぐらいの行動量で動いているかを分析してみましょう。
可能であれば直接話を聞いてみるもの良いかもしれません。
今やツイッターなどを活用すれば各々の分野で努力が報われている人たちが発信をしているので、実際にコンタクトをとってみて、話を聞いてみましょう。
努力が報われている人は報われていない人となにかしら差異があるはずですので、可能な限り報われる人の思考や言葉を真似して取り入れるようにしてみましょう。
大半の人はアイザック・ニュートンではないので、何もないところから普遍的な法則を導き出すのはほぼ不可能です。
うまくいっているやり方があればそれにしたがってやって見て、ダメだったらまた別のうまくいっている方法を試して、の繰り返しです。
努力が報われないなら敷居を下げる
「努力が報われない」と思う人に質問ですが、「努力が報われた」のハードルが高くなっていないでしょうか?
例えばダイエットして月10kg痩せたいと思って努力したけど、3kgしか痩せなかった、努力はやっぱり報われないんだ。
という人がいたとします。
この場合、もともとが100Kgぐらいある人と、体重が55kgぐらいの人では当然痩せやすさが違います。
55kgの人が体重を1ヶ月で10kg落としたい場合一日、2400Kcalを消費しなければなりません。(脂肪1Kg消費に7200Kcal×10Kg=72000Kcalを30日で割った数値)
この2400Kcalは成人男性の1日の摂取量ぐらいなので、ほぼ絶食+運動してカロリー消費しなければならないことになります。
目標のハードルが高すぎますよね。
冷静に考えて「報われるべき努力」がどれぐらいで現実可能なのかを再認識した方が良いです。
では、1ヶ月10Kgをやめて1ヶ月1Kgにすると、1日240Kcalで済むので、目標をクリアできる難易度がグッと下がり、継続も可能です。
この1ヶ月1Kgを積み重ねることで、10Kgに達成することは可能ですし、達成できれば「努力は報われた」ことになります。
目指したい目標に無理がないかを今一度確認してみましょう
努力が報われないなら名言に学ぶ
人生はある意味運ゲーです。
生まれた瞬間から「配られたカードで勝負するしかない」状態です。
成功している、あるいは努力が報われている人というのはある意味、運の要素もあると思います。
例えば帰国子女だから英語ができるとか、親が医者だから医者になれたとか、そういう人たちには勝てません。
東南アジアの貧しい子供達が、日本の子供たちのように家でカルピス飲みながら塾に通うことはそうそう容易なことではありません。
運が左右するところは大きいです。大きいのですが、「ホーン、世の中運が全てか、じゃあ漫画読むか」という訳にも行きませんよね。
野球で有名なダルビッシュさんがこのような名言をTwitterでつぶやかれました。
練習は嘘をつかないって言葉があるけど、頭を使って練習しないと普通に嘘つくよ。
— ダルビッシュ有(Yu Darvish) (@faridyu) 2010年6月11日
まさしくこれですよね。努力が報われるためには、練習するしかないけど練習も頭を使ってやらないとダメです。
極端な話、餃子を毎日10枚食べたら試験に合格できると信じていて毎日餃子を10枚食べる人がいたら、
誰がどう見ても「無駄な努力」と思うのは明らかですが、これが例えば勉強になると、少し抽象的・曖昧になっていきます。
無駄な努力をしないように適度に情報を集め、行動して行きましょう。
努力が報われないなら得意なことだけをやろう
最終的には報われやすい努力をするのが一番良い戦略かと思います。
小学生のころからかけっこが苦手だった子がオリンピック選手になれないように、得意でないことを無理してやる必要はありません。
自分の得意なこと、自分がやって人に喜ばれやすいものを中心に努力する方が努力係数(数学の一次関数のように努力量に比例して結果が出やすい係数)は高いです。
つまり、掛ける時間に対して成果が得やすいので努力が報われたと思えるということです。
努力が報われないと感じる人は、仲の良い友人に「私の得意なことって何だろう」と聞いてみましょう。他人からの評価にヒントがあることもあります。
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努力が報われないと思って読んだ書籍
個人的な話ですが、努力が報われなくて辛い・・と思って書籍を探しました。
橘玲さんの「残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法」という本に出会いました。
現代にありがちな自己啓発本というよりも、様々な文献を寄せ集めた読み応えのある本でした。
サクッと読めてしまう自己啓発がスナック菓子ならばこちらの本は噛めば噛むほど味がでる赤身の多い牛肉という感じです。
残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法を読もうと思った経緯
正直最近は「資本主義社会に疲れたな」「努力に疲れたな」と思うことが多くありました。
Twitterをみるとすごい人ばかり、ブロガーもプログラマーでもなんでも努力している人は努力量もは半端ない、もう自分はついていけない・・・。
「未来永劫、娯楽なしで努力しつづけなければいけないのか」と感じていました。
世の中には「やればできる」「努力を積み重ねろ」とか自己啓発の本が溢れかえっていているけど、果たして頑張り続けることに意味はあるのだろうか。
そういったことに答えを出してくれる本を探していました。
残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法を読むことで何を知って何を解決したかったのか
本を読むことで知りたかったこと、解決したかったことは
・「やればできる」とうたいまくる自己啓発本へのモヤモヤは何か
・「やればできる」とは心の底では思っていないし、頑張れない人はどうしたらいいのか
・「やってもできない」という事実を受け入れてどうしたら幸福を手に入れられるのか
ですね。
残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法で知れたこと
結論から言ってしまうとこの本では
「努力しても遺伝でできないことがあるから、好きなことをロングテール(ニッチな需要)で探して生きて行くべき」
ということが書かれていました。
本の序文では、様々な文献を参考に以下のような結論に至っています。
1:知能の大半は遺伝であり、努力しても対して変わらない
2:性格の半分は環境の影響を受けるが、親の子育てとは無関係で、いったん身についた性格は変わらない
行動遺伝学では「努力しても、できないことはできない」のだそうです。
ただ知能が遺伝であることを認めてしまうと、教育も成り立たないし、世の中が不平等であることを容認することになるので政治的に認められないとのこと。
この部分はハッとさせられましたね。
むしろここまで気持ちよく、「努力してもできないことはできない」と言ってくれる本はなかなか無いのではないでしょうか?
作者曰く、
能力主義は差別のない平等な社会を気づくためのインフラ
なのだそうです。経歴や学歴などで評価してしまえば社会が平等である感じがするからの能力主義を支持しているのです。
また、世の中の仕事は次第にマックジョブ化されていく(合理的、効率化、マニュアル主義)ので、クリエイティブなことを夢見ている人は、夢を諦めればマックジョブをすることになります。
好きなことが常に市場で高く評価されるわけではない、だからと言って市場で高い値段がつくこと(言語的知能や論理数学的知能)を努力によって好きになることもできない
辛辣ですね。
私は漫画を読むことが好きですが、漫画を読むこと自体は高く評価されません。
さらに市場で高い値段がつくこと(言語的知能や論理数学的知能)..例えば思いつくのはプログラミングの習得!って感じですが、努力で好きになれそうもないです。
というわけで繰り返しますが、著者の意見としては、
自由で効率的な情報社会の到来は、すべてのひとにと自分の得意な分野で評判を獲得する可能性を開いた。だったら幸福への近道は、金銭的な報酬の多寡は気にせず(もちろん多い方がいいけれど、)好きなことをやってみんなから評価してもらうことだ
とのことでした。
参考としてlinuxというOSを開発したリーナスという人物が紹介されていました。
ウィンドウズやMacなどのOSとは違ってlinuxは企業秘密のないオープンソースであり、コンピューターを好きという人たちが報酬なしで、評価を求めて機能の改善やバグの参加する、という仕組みが取られていました。
そのlinuxの話の味噌は、「その分野が好きな人同士があつまって、みんなから評価してもらう」という仕組みにあるのだと思います。
好きな人どうしが集まって評価のために無償で価値を提供するというのはWikipedia、Tedなど諸外国のサービスにはみられますが、日本には代表的なものがないですよね。
今後は日本でも好きな人たちが集まって評価のために無償でもいいから何かをつくりたいという文化が怒っても良いのかも知れません。
もし努力が報われないと思うのでうあれば、無償でもいいから好きなことで世の中に価値を作っていくというのも手なのではないでしょうか。(もちろんお金は欲しいですが・・・)
また著者はロングテール(ニッチな需要)でビジネスをすることも推奨していました。
媒体が物理的な紙やディスクなどであった時代から変化し、インターネットによって無限にコンテンツを配信できるようになったので、ニッチな需要にも答えることができるようになったからです。
今あるインターネットを活用し、ニッチな分野をみきわめトップに立つというのがこれからの時代の戦略なのではないでしょうか。
まとめ
という訳で今回は努力が報われないと感じる人生をどう生きるかについて書きました。
まとめますと、
・まず努力が報われないと嘆く前に、なんの努力がどう報われていないかを整理しましょう
・努力が報われている人を分析して、会話してみましょう
・努力が報われたの敷居を下げてみましょう
・頭を使って適切な努力をしましょう
・自分の現実的なラインを見極めて得意なことだけをやろう
ということでした!それでは!