海外のエッセイ漫画が好きすぎる私。
ある時は、熊田プウ助さんの独特すぎる世界旅行のエッセイ漫画をKindle Unlimitedで貪り読んでいました。※ちょっとテーマがすごすぎるので詳細は書きませんが気になる方はぜひ読んでみてほしいです。
何かしら世界旅行するならテーマがあると良いですよね。
今回もKindleUnlimitedで海外暮らしのエッセイ漫画を探していたところ、
「ブラック企業やめて上海で暮らしてみました」という漫画に出会いました。
一時間もしない間に読めてしまって、すごく面白かったので、海外暮らし(特に中国)に興味のある人にはぜひ読んでみて欲しいです。
ブラック企業やめて上海で暮らしてみましたのあらすじ
徹夜が2日も続くような超絶ブラック企業の編集者として働いていた初田さん。
きびしい上司の目を盗んでトイレで束の間の休憩をする状態でした。
ある時、趣味で勉強していた中国語検定4級に合格したことと、上司に「やめてしまえ!」と言われたことをきっかけに40歳にして会社を辞め、中国へ飛び立つことに。
最初は語学学校に通い、周囲の若者との学習スピードの違いに悩まされますが、友人を作ることで劇的に中国語能力が向上していきます。
その後現地での就職を試みますが、年齢が理由で断られることが多く、プチ挫折。
それでも諦めずに就活を続け、中国系の新聞社の記者として採用されます。
見事採用された後は、働く上で感じた中国での人間関係の大切さ、面子を大事にする文化、中国人の誰もが欲しがる日本製品の度重なる依頼、食品偽造問題、中国の重役の接待、反日ドラマやアニメ文化など、中国での異文化に触れており、事細かに漫画に絵描かれていました。
ブラック企業やめて上海で暮らしてみましたの面白いポイント
ブラック企業やめて上海で暮らしてみましたの面白いポイントを上げていきます。
中国の食品偽造問題が半端ない
漫画の中で描写される中国の食品偽造問題に驚かされました。
美味しそうないちごを洗ったら色が落ちたとか、
牛乳を買ったけど冷やされていなくて腐っているとか、スーパーの牛肉が注射で水分を注入しており重量を誤魔化している
とか…
日本のスーパーの当たり前が海外では当たり前ではないということをがわかりますね。
漫画の中で
中国では自分の身は自分で守るしかない
という表現がありましたが、ぐっときました。
販売をする業者も売る為に必死、消費者も自分の身を守る為に必死で、中国で生き抜くためには結構気を張っていなければならず大変だなぁという印象を受けました。
中国人に日本製品のお土産を買うのがしんどそうw
食品偽装と同じように印象に残ったことは「中国人に日本製品のお土産を買うのがしんどそう」だなーということですw
中国の粉ミルクにはメラミンという腎臓結石を引き起こす物質が含まれていたり、目薬に防腐剤が含まれていたり、ネットショップの6割以上が偽装品であるなど、中国のマーケットが修羅すぎるため、日本製品への需要が高いのだそうです。
確かに日本の製品は安心・安全という印象はありますが、著者が毎回日本に一時帰国する時に中国人の同僚からの依頼がたくさんあるとのこと。
しかも中国人は人間関係や面子を大事にするのだそうで、断りにくいのだとか・・・
中国人は基本的に「国」を信用しない。彼らが信頼するのは家族、お金、そして本当に信頼できる一部の仲間だけ
という記述がありました。広い大陸の中で、信頼できない人間も多くいるでしょうし、頷けますね。
ただ、関係を大事にしなければいけないから、中国人の同僚に「今度日本であれ買ってきてー」と言われても断れないとは…中々に辛いものがあります。
中国の著作権問題と、天才の創出
中国では日本の企業が多く進出していますが、
日本の技術やノウハウを吸収したあとはハイサヨナラー!となってしまうことも少なくないのだそうです。
他国の技術やノウハウをサクッと吸収できる能力があるコピー大国・中国ですが、その一方でオリジナリティや0から何かを作り上げることに憧れがあるようです。
これは中国の詰め込み教育を背景としているそうなのですが…。
これまでコピーばかりしてきた中国が0から何かを作り上げる側になった時は「著作権」のことも大切にするようになるのでしょうか。
特にこれからIT関係で目覚ましい飛躍をすると思われる中国ですが、「著作権」に関する意識にも飛躍があるのか、気になりますね。
ブラック企業やめて上海で暮らしてみましたを読むには
「ブラック企業やめて上海で暮らしてみました」を読むにはKindle Unlimitedがおすすめです。
無料お試し期間であれば、KindleUnlimitedで指定されている30日間、漫画・雑誌・ビジネス書などが読み放題になります。
無料お試しが終わっても月額980円なので1,000円する本を月に1冊以上読む人であれば十分にもとがとれますね。
様々な本が読み放題なだけでなく、個人の出版した電子書籍が読める点もおすすめです。
ブラック企業やめて上海で暮らしてみましたを読んだ感想
ブラック企業やめて上海で暮らしてみましたを読んだ感想をあげていきます。
何歳になってもやりたいことをやって好きな国で働けるんだという勇気をもらえる
「ブラック企業やめて上海で暮らしてみました」では40歳の筆者が単身で中国にいき、見事仕事をGetしています。
ブラック企業に勤めていても、年齢が40歳でもやりたいと思ったことは素直にやっていいのだ、という勇気をもらえますね。
私はアラサーで、加齢とともに将来への展望が暗くなるなぁとぼんやり思う日もあるのですが、こういう思い切った人生の舵の切り方もありだなぁと思いました。
人生は一度きりしかないですからね。ただ、現地の文化に融合する覚悟は必要なのだと思います。
最後に
というわけで今回は「ブラック企業やめて上海で暮らしてみました」という書籍を紹介しました。
私も著者のようにいつか台湾で語学留学や就労してみたいなぁと思っているので、大変興味深かったです。