日本人の寿命が長すぎて絶望してきました。
今や日本人の平均寿命は2017年では女性が87・26歳、男性が81・09歳だそうです。
いや、寿命、長すぎません?日本人の寿命が長すぎて軽く絶望してきたので、色々とまとめておきます。
寿命延びすぎ
1960年ごろの日本の平均寿命は67.67歳でした。20年近くも延びています。
性格なデータや統計がないのでなんともいえませんが、江戸時代は平均寿命が30歳だったとか。
それにしても寿命延びすぎですね。
寿命が延びたことの背景としては医療技術の進歩や戦争がない時期が続いたこと等が挙げられます。
人生は50年で十分である
ただ、単純に「平均寿命延びた!やったー」とは思えないですよね。
だって60歳すぎたら脳みそも体もまともに機能しなくなるのですから。
私も祖母や祖父はすでに亡くなっていますが、ある時期からは病院や自宅で寝たきりでした。
介護者に下の世話をしてもらっている状態で、自分で排泄できないためベッドに漏らしてしまうことが大半。
体が弱っているため骨折なども多くあり、苦しそうでした。
その状態をみてお世辞にも「人生を楽しんでいる」とは言えませんでした。
もし本人が心身ともに健康な時に、
その自分の介護されている姿を見たのならばきっと「辛い」と思うことでしょう。
私自身も、自分の身体の自由が聞かず、言葉も自由に喋れず、記憶も無くなってきたのであれば、もういっそ山とか海に消えたいですね・・。
ただそれができないからこそ、老人ホームに通ったり、病院に入院したりするのでしょうけど。
人生は50年で十分ですよね。
もし子供を30歳で産んだのなら、自分が50歳のときに20歳。
子供は立派にいきていけるはずです。
そもそもの話、長すぎる寿命に対して、「心身ともに元気な期間」が少なすぎます。
寿命の長さに対して『若くて活動的な期間』が短すぎるのでは?
(参考:https://togetter.com/li/1091700)
というtwitterまとめも興味深く読みました。
確かに今や寿命が延びきって87歳も生きるのに、
心にエネルギーがあって体もいうことをきくのは、22~37歳ぐらいの15年間じゃないですか?
それに対し、残りの期間は50年もあるのです。希望が持てませんね・・。
もし人生が50年だったら、
22歳までは学生として過ごす
22~37歳までは仕事を頑張る、金をためて好きなことをやる
37歳〜50歳までは余生を楽しむ、後世に向けて何かを残す
という感じですごくバランスいいですよね!それぞれ20年弱です。
もし人生が50年だという事実があるのなら、あなたはきっと
・今くそだと思っていることを全てやめる
・やりたくない仕事はやらない
・心のそこからやりたいことをやっておく
・本当に会いたい人にだけ会う
・嫌いなやつは一切関わらない
という風に短い人生をより楽しく生きるようになることでしょう。
あなたがもしあと一年で余命です。
と言われたらおそらく好きなことをして、会いたい人に会ったり、
マックで小腹を満たすのではなくて、多少高くても心が満たされるような美味しいものを食べますよね?
人生が短ければ短いと自覚できるほど、人は本当にやりたいことをするのだと思います。
逆に人生が80年、100年もあるからこそ、だらだらとやりたくないことを我慢してしまう時期もあるのではないでしょうか。
スティーブジョブズは
もし今日が人生最後の日だとしたら、今やろうとしていることは 本当に自分のやりたいことだろうか?
と言いました。
寿命が意味もなく長いので、
「今日が人生最後の日」というのをなかなかリアルに実感できないからこそ、人生が楽しくなくなってしまうのでしょうね。
平均寿命が伸びるデメリット
平均寿命が伸びることのデメリットをあげてみました。
・社会保障費が増えるため、給与天引きが増える
・国が発展しない、社会が改善しない。
詳細をみていきましょう。
社会保障費が増えるため、給与天引きが増える
高齢者が増えると必然的に医療費が増えますよね。
日本の健康保険は3割負担であり、残りの7割は税金から賄われています。
国民の医療費が増えると、社会保障費は年々あがっていくので、
会社の給与から天引きされる社会保険料も増え続けています。
一方、日本の平均年収は近年420万前後で横ばいのため、実質的な可処分所得(自由に使えるお金)は減っているんですね。
しかも「わたし、定時で帰ります」というドラマが流行るぐらいですから、
日本ではまだまだ定時で帰れる人が少ないということでしょう。
もしドラマのタイトルが、「朝起きたら、歯を磨きます」「女性だけど、兼業主婦になります」「終業後に、飲み会をします」みたいに、誰にとってもあたりまえのことだったら話題になりませんよね。
つまり使えるお金は減っているのに定時で帰れず、長時間残業とか無意味な会議とかはあたりまえ、ということです。
もう辛いです。日本無理です。
国が発展しない、社会が改善しない
寿命が延びすぎた日本ではシルバー民主主義ですね。
投票する人も高齢者が多いので、高齢者を優遇する政治になります。
また企業や政治でも偉い人は皆60代、70代です。
今の社会では「20代・30代にバリバリやってきた時代から40年も経過した人」に決定権があるのです。
例えばですが、今の60代が「これは若者に売れる!」と思うものが実際に若者に売れるわけがありません。
今の時代を動かせる人のポジションが空かないから、日本のあらゆること改善していかないのです。
大学の教授なんかもそうですし、医師にも定年がないそうですから、まぁ派閥だのなんだのめんどくさそうですね。
ドローンや仮想通貨の規制なんかもそうですが、老G・・・高齢の人たちは新しい技術はよくわからないからとにかく規制and規制です。
そんなんで国が発展するわけがないです。
かといって30代にリーダーシップをとらせて、今の60代、70代、80代を部下につける・・・なんてのも考えもの・・・。
やっぱり寿命が長すぎますね。ただでさえ日本はロリコンの国なのに寿命長すぎです。
さらに。
ただでさえ人口現象している日本なのに、貴重な労働人材が介護などの現場に投じられることになるのです。
IT人材も介護業界の人材も不足していますが、介護業界に働き盛りを投入しても経済は発展しません。
介護業界を否定している訳ではないですが、ITに人材を費やした方がビジネスも盛んになりますし、テクノロジーの発展という希望を持つことができます。
また老人ホームに両親を預けられない層は自宅での介護が必要になります。
人によっては会社を辞めざるを得ない人も多いでしょう。
私のかつての上司も親の介護を理由に辞めました。年収900万円だったのに・・。
平均寿命が伸びることによるデメリットが日本から夢と希望を奪ってくような気分になります。
寿命を長くしないためには?
というわけで寿命を長くしないためのコツを考えてみました。
・タバコを吸う
・魚、野菜を食べない
・座りっぱなしで運動しない(もしくは異常に激しい運動をする)
・睡眠時間を短くする
でも、これだと病気になるんですよね汗。
寿命が短くなるのだとしても痛みはない老衰が好ましいですが、
正しく「生老病死」は苦しみしかないです。
寿命が長いこの時代を生き抜くためには?
日本人の寿命は長すぎます。私はアラサーですが、寿命とされる歳まであと50年以上あります。
しかも老いていくだけの絶望の50年です。
いがみ合いが好きで出る杭を叩きたい日本人ですから、思いっきり若い格好とかもできません。
若者が楽しんでいることを「いい歳こいて」やってはいけないのです。
いやー、全く救いがない・・・と思ってきたので本に正解を求めてみました。
大人気ブロガーのちきりんさんの「未来の生き方を考えよう」という本が大変参考になったので、ご紹介させていただきます。
人生100年と言われる私たちが今後を生き抜くためのヒントになるかと思います。
まずこの本の序盤では、定年が延び続けることが書かれています。
昨今、金融庁が老後の資金や労働期間の延長などについて発表しました。その通りですね。
(参考:https://www.asahi.com/articles/ASM5Q53LGM5QULFA026.html)
定年は70歳、75歳と、どんどん引き上げられていくでしょう。
20歳から70歳まで働く必要があるなかで、同じ会社、同じ職種を続ける人はほぼいないと思います。
また日本の人口減少にともない内需も減るので、あらゆる企業が海外進出していきました。
IT革命によって企業ではなく個人の力が強くなり、先進国から新興国へと力がシフトしていました。
これからの時代は肩書きや貯金などのストックよりも、「個人で稼ぐ力=(フロー)」が大事になってくるそうです。
そんななか本書では、「40代で人生を再設計しなおすこと」が提示されています。
そんな中、私が提案したいのは、最初から「職業人生は二回ある」という発想をすることです。「みんな、一生の間にふたつの異なる働き方を選べるものだと考えようよ!」という勧めです
(中略)
でも、もしも最初から「働き方は40代半ばで再設計するものだ」と考えていたらどうでしょう?その少し前から「そろそろ次の働き方を選びなおすタイミングだな。今度はどんな働き方にしよう」と考え、もっと自然に別の選択肢を選ぶことも、可能になるのではないでしょうか。
(中略)
二度目の選択時には自分のやりたいこと、やりたくないことが明確です。学生時代は、大半の人が社会のことも、働くことの実態もよくわかっていません。
(中略)
先立つもの(お金の問題)については次章で書きますが、大事なことは、生き方や働き方の選びなおしについて、頭ごなしに「お金がないと無理」と決めつけないことです
人生はホントに長くなりつつあります。自分はこれからまだ30年、40年も、今の仕事と働き方を続けていきたいのか、もう一度よく考えてみてください。そして、もしなにかしらやってみたい人生や働き方があるのなら、それを、なんとか実現できる方法はないか、真剣に考えてみるのです。
引用:ちきりん. 未来の働き方を考えよう 人生は二回、生きられる
このように20代の就職は働いたこともなく、なんとなく周りに合わせて働いてきたけども、
40代まで働けば、自分の得意・不得意や向いている仕事、働くことの実態などを身をもってわかっているので、20歳の頃より就活がうまくいく、と説明されていました。
確かに納得ですよね。20代と40代ではキャリアや積み上げてきたものが違います。
あらゆる仕事をやってみてこれは自分に向いている、向いていないということがわかってくるからこそ、人生の再設計が可能なのだということでした。
さらに、お金については考えず、自分が本当にしてみたいと思うことをなんとか実現できないか模索する、ということが伝えられていました。
20歳から70歳まで働く、と言われるとなんだか鬱蒼な気分になりますが、
20歳から40歳まで働いて、40歳で人生を再設計できると考えると少しだけ人生を前向きに捉えることができますね。
もちろんこの本を書いているちきりんさんは、外資系コンサルでバリバリ働かれていた方だからこそ、再設計ができるのだ、という書評もありましたが・・。
長い人生なのだから、2度生きられるという発想を持っている方が幾分救いはありますね。
また、以下のようにプチ引退のパターンも解説されていました。
さらに私が選択したプチ引退にもいくつかのパターンがありえます。
たとえばある年齢からは、
パターン1半年だけ働く「シーズン引退」
パターン2週に2、3日だけ働く「ハーフ引退」
パターン3好きな仕事だけを引きうける「わがまま引退」
パターン4(共働きの場合)ひとり1年ずつ引退する「交代引退」などが考えられます。引用:ちきりん. 未来の働き方を考えよう 人生は二回、生きられる
確かにこれらの生き方は理想的ですよね。
海外だと半年だけシステム開発をしてあとの半年は旅行しているという人もいますし、
看護師などの手に職系の人はこのような働き方も可能なのだと思います。
そう、味噌としては「自分個人でも稼げる」ということですね。
企業に属さなくても稼げる個人がより増えていけばいいなと思います。
北米では2020年に50%がフリーランスになると言われていますが、果たして日本はどうなっていくのでしょう。
例えば手に職の代名詞であるプログラマーなんかは、TechAcademy [テックアカデミー]なんかで学習ができますが、
今後は「個人で稼げる仕事」を行う人が増えていくと予想されます。
最後に
というわけで今回は「人生長すぎじゃね?」ということを疑問に思ったので記事にしてみました。
私はどうしてもネガティブな方に考えがちですが、ちきりんさんを見習って前向きに生活していきたいものですね。
それでは。