これまでお金の勉強を避けに避けまくってきた私ですが、いい加減お金の勉強をしたほうがいいなぁと思ったので、勉強してみることに・・・。
とりあえずお金の本を30冊読んでみることを目標にしてみます。
まずは本が読み放題でお得なKindle Unlimitedでも読める「図解・最新 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください」
という本です。
難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてくださいはどんな本?
今回は図解版で読みました。会話形式になっているのでテンポよく読めますね。
また各章ごとにまとめの図解が入っているので、そこだけ読んでも理解できるようになっています。
お金の知識が壊滅的にない私でもスラスラと2時間ぐらいで読めましたし、具体的な方法も記載されていたので初心者にはかなりオススメな本だと思います。
お金系でありがちな複雑な単語もちゃんと会話形式や例え話で解説されていますし、複雑な計算式や数式も出てきません。
難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてくださいの要約
「難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください」で学んだことをつらつらと書いていきます。
この本ではいくつかの編に分かれていて、
リスク低の投資方法からリスクやや高の方法までが解説されています。
お金を安全に持っておく編
まず最初はリスクが一番低く、かつお金を増やす方法について書かれていました。
・安全に持っておくという意味では日本国債の変動金利型10年満期
・銀行ではなくネット証券でOK
日本の銀行に普通に預金をしておくだけでは金利がほとんどないので増えない、さらに物価の上昇を目指す政策だと預金はむしろ損という話から始まります。
銀行と国では銀行の方が先に破綻するからということで、
ここではもっとも低いリスクの投資として個人向けの日本国債がおすすめされています。
国債の中でも変動金利型10年満期がおすすめな理由は
・長期金利にあわせた金利になること
・下限が0.05%であること
でした。
うーん、国債が銀行にお金を預けておくよりも良いということを今はじめて知りましたね。
自分の金融リテラシーの低さに震えが出ます。
確かに国家が破綻することって滅多にないですし、おそらく私が灰になるまでは日本は維持していることでしょう。銀行よりはましかもしれません。
ちょっと興味が湧いてきました。
ちょっとリスクをとって運用する
国債だけでは増えないので、次はちょっとリスクをとる投資についてでした。
・老後の資金は定年後30年生きるなら360万円の貯金で年金+1万円の生活
・外貨預金は手数料が高いのでやらないほうがいい
・忙しい人には投資信託がおすすめ、それ以外は基本やらない
・アクティブファンドよりインデックスファンド
この章では、まず老後の資金の話から始まっていました。
年金がもらえる前提ですが、定年後30年生きるなら360万円の貯金で月々プラス1万円だそうです。確かにそういう考え方もありますね。
老後や年金の話をふまえつつ、忙しい人にはプロが運用する投資信託がおすすめだ。
ということが書かれています。投資信託のメリットは
・分散できること
・海外にも投資できる
という点でした。
投資信託を買うポイントは、
・信託報酬が安いこと(0.1%~)
・手数料が安いネット証券
・毎月分配型を選ばないこと
・ファンドの投資規模や流動性を確認すること
・過去の成績で選ばないこと
書籍の中では、この観点で選ばれた投資信託が2つ紹介されていました。
特に印象的なのは銀行の窓口でおすすめされたものを買うなということでしたw
確かに銀行の窓口でおすすめするものなんて、まぁ売りたいものですよねw
情報リテラシーと金融リテラシーは大事です。そういう点でもよく考えて買い物や投資をしなければいけないですね。
お金を使う
この章ではお金にまつわる、住居や医療保険、生命保険、あとちょっと結婚について書かれていました。
・人生が流動的なら賃貸が無難
・医療保険は払わず、その分貯金する(保険料は広告費や人件費が過半数を占めるから)
・生命保険は家族を支える人が入るべき
人生が流動的なら、という部分が気になりますね。
最近では「アドレスホッパー」「多拠点生活」などの話題が出てきていますが、そういう風に拠点が流動的であることがマジョリティになる社会だといいですね。
個人的には1つの都市は最大2年が限界で飽きてしまうので、一軒家もマンション購入もしたくない派です・・・。
医療保険に関しては、お金って広告費や人件費を相当使ってますよね〜、頷けます。
そういうお金のめぐりに関してちょっとの想像が働かないから医療保険を契約してしまうのかなぁと思ってしまいました。
少子高齢化が騒がれる日本ですが、人口減少して空き家続出により、東京の不動産の価値がどんどん下がってくれると嬉しいですね。
日本のサービスの高さや質を享受しつつ、安く住めるなら東京に住みたいですもんw
実際に買ってみる
この章では具体的に投資をする際の口座やNISAの仕組み、貯金の振り分けなど投資を行う上での実践的な内容が紹介されていました。
・NISAは120万円までの投資に対する利益が5年間非課税(通常は約20%の税金)
・ネット証券口座を開き、インデックスファンドの購入がおすすめ
・今の貯金を生活資金、安全資産(安全に運用したいお金)、リスク運用資産(リスクをとってもいいお金)に分ける
・リスク運用資産を国内・国外の海外インデックスに半分ずつ投資する
まずは貯金からしなきゃなーという感じではありますが、具体的でわかりやすかったですね。
年金と確定拠出年金
最後は年金と確定拠出年金についてでした。
・公的年金だけでは老後の資金は足りない(=個人で運用すべき)
・確定拠出年金は引き落とされた掛け金が所得控除になるから所得税や住民税が安くなる(ただ、原則60歳まではおろせない)
・真面目に働くことも投資
掛け金が所得控除になるというのは驚きです。
ただ60歳までおろせないというデメリットをふまえて活用した方が良さそうです。
最後の真面目に働くことも投資という一撃が効きましたね。
難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてくださいの感想
「難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください」は中学校の教科書にしたらいいんじゃないですかね。
日本っていまだにお金稼ぎについて声を大にして言ってはいけない風潮があると思うのですが、もうちょっとオープンになるべきだと思います。
もはや投資なくして老後生活は不可能な気がして来ました。(いやできなくもないんでしょうけどおそらく悲惨・・)
若いうちに稼ぎつつ、投資の勉強をして逃げ切るというのが正しい戦略な気がしますね。
ということが金融リテラシーの全くないアラサーでもわかりました。
新卒で何年目かは仕事に合コンに忙しいので全くお金のことや投資のことを考えていませんでしたが、
将来のことを考えてコツコツ投資の勉強を始める人とやらない人の間で格差が広がっていきそうですね。
難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてくださいがおすすめな人
難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてくださいを読むのがおすすめな人をあげていきます。
・大学4年生
・社会人1年生
・お金の入出金を毎月管理してない人
・これまでお金のことを考えずに過ごして来た20代
・老後はどうしようと思う人
・貯金を全くしてない人
・年金ってどうなのと思っている人
なんかには特におすすめです。
私もこの本を大学4年生のときに読んでいたら少しは貯蓄を投資にまわしていたかなぁ・・・。
ちょっと先の未来や、老後について考える人は読んでみるべきです。
普通に考えて年金制度は崩壊しているし、
昨今では政府が「70歳まで働き続けられるように法改正」だなんて話題があるし・・・辛すぎますね。
これからますます投資に追い風が吹きそうです。
まとめ
というわけで今回は図解・難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてくださいという本のゆるゆる書評でございました。
これからもお金の本を読み続けていきたいと思います。
おわり。